2022年7月27日カテゴリー:

オーバーヘッドプロジェクター

夏休みに入り、教材や備品の整理をしていたところ、昔の数学の教材が出て来ました。

箱に入っていて、中の透明なシートにはカラーで図などが描かれています。シートは1つの単元ごとに分かれて何枚もあり、1枚1枚手動で交換や重ねながら説明を進めていくようです。ペンで書き込みも可能です。

昭和45(1970)年購入と書いてあるので、今から50年以上前のものです。定価は5,000円と書いてあり、高価なものであったと思われます。

今の生徒たちは知らないと思いますが、これを使用するにはオーバーヘッドプロジェクター(OHP)という投影する機械とスクリーンが必要です。ほこりだらけのOHPが視聴覚準備室の隅に置いてあったのでスクリーンを見つけて、電源をつなぎ、「三角関数(Ⅰ)」の1枚目のシートを置いてみると見事に円が写りました。授業はここから弧度法へ展開していきます。

時代が変わり、今はパソコンと大型液晶モニターを使った授業が行われています。機材や教材の準備も簡単で映像も明るく高画質に進化していますが、まさにOHPがプレゼンテーション機器の原点であると感じました。しかし、学んでいる内容はそれほど変わっていないことに気づきました。これは引き続き大切に保存し、後世に残していきたいと思います。