2021年7月2日カテゴリー:

雁行堤(がんこうてい)

停滞している梅雨前線の影響で雨が降り続き、各地の川が増水しており危険な状況です。

学校付近も昔は笛吹川が何度も氾濫し、人々が苦しんだという記録が残されています。

この水害を防ごうとしたのが、領主の武田信虎と言われ、子である武田信玄に工事を命じました。信玄は孫子の兵法を治水に応用したとされ、差出を起点とする「雁行堤(がんこうてい)」を建設しました。これは、武田信玄の戦法を基に考えられたと言われる「甲州流川除方」の堤防です。また、今の万力林となる植林を行ったと言われています。

今でも万葉の森の中に「雁行堤」の一部が残っています。

当時の人々の苦難と努力を学ぶとともに、それをしっかり伝承しながら、現代に生きる私たちも防災意識を持たなければなりません。